後藤さんは「できる社長はなぜ、アスリート化するのか?」の著者であり、経営者向けのファイナンシャルプランやリフォーム、相続を主とした会社を経営されています。スポーツとビジネスを両立する充実した毎日を送る後藤さんに、引きこもりからの復活、借金の失敗をどう捉え、失敗から何を学んだかを伺いました。
株式会社ライフアドバンテージ代表取締役1977年東京都生まれ。
甲子園出場常連校・埼玉浦和学院の野球部に入るが腰を痛め退部。その高校時代に湘南やハワイで体験したサーフィンにハマる。
大学時代にはアメリカ(カリフォルニア・ハワイ)やオーストラリア、スリランカ、台湾をはじめ様々な国でサーフィンをするほか、他のスポーツにも勤しみ、スポーツを通して多くの人脈を構築するなど、社会人としての礎を築く。
2011年1月、外資系金融会社を経て、株式会社ライフアドバンテージを設立。コンサルティングや資産管理など金融にかかわる様々な業務を請け負う。行動心理学に関する講演依頼も多く、千葉工業大学や武蔵野大学のほか、小学校やJC(青年会議所)などで多数の講演を行っている。
また、自身が作詞作曲した曲がiTunesポップアルバムチャートで20位を獲得するなど、複数業を行う「多動ワーカー」を自負している。
現在は出社前にサーフィンを行い、日中に時間をつくりトレーニングジムに通うなど、ビジネスパーソンとして活躍しながらも、スポーツにも多くの時間を費やす。スポーツもビジネスもこなす金融界の「スポビジ・アクティブ・クリエイター」。
共同著書に『中古住宅の本当にかしこい買い方』(日本実業出版社)がある。
©️ by Bob Takahashi 📷 by Yano Hidekuni 🎥 by Takuya Ogata
▼目次【本記事の内容】
- 数多くの失敗を乗り越えてきた後藤さんにインタビュー
- ある日突然お家に帰れなくなった
- お金のトラブルでご飯も満足に食べれない日々が続く
- 借金を借金で返すという負のスパイラル
- 先輩から借りた高級時計を壊してしまった事件
- 意識したものが自然と集まる力で、人生を切り開く
- 自分がどれだけ恵まれているか気づいていなかった
- この記事から学べる教訓まとめ
【1ページ目の内容】
数多くの失敗を乗り越えてきた後藤さんにインタビュー
ーー大変だったとき、偉人や経営者の苦労話や挫折から這い上がった話に触れたときに、「そういう偉大な人も大変だった時期があったんだ」と励まされてきたことが多々ありました。それは偉人じゃなかったとしても、身近で活躍されている方の苦労話を聞くことで、励まされたりします。
成功談などの明るい部分が注目されがちですが、現在に至るまでに経験した裏話。いわゆる失敗談を話していただきます。
では始めに過去に失敗したことを伺っていきたいと思うんですが、今までどのような失敗を経験されましたか?
後藤さん:毎日が失敗です。この本にも書かせて頂きましたが、高校の時の野球の挫折ってのは結構大きかったですね。甲子園目指してたんで。ずっと、小中高ってやってて強豪校にも入れて、これでいけるかな!って時に腰を痛めてしまったんです。そのときは本当に悔しくて。。悔しすぎてバッドとグローブをもう握らないと思ってそこから。もうずっと握ってないですね。そしてその後、みんな甲子園でるんですよ。同じ年代の人達。応援にも行かず、家で甲子園のテレビつけて涙流しながら観てました。
ーー青春ですね…。そして言葉にできないくらい悔しかったんですね。。
後藤さん:全然、試合の中身なんか覚えてないです。応援もしに行ってる人達もいましたし、知っている人がTV映っていて、とても悔しかったんです。そこが第一の挫折ですね。
そこからサーフィンにハマりました。そのあとは、大学に入れなくて三浪しまして、、野球しかやっていなかったもので。
ある日突然お家への帰り方が分からなくなった
後藤さん:今でも覚えているのが、ちょっと気分転換に原宿で女の子とデートをしたときのことです。デートも終わり、さあ帰ろうと原宿の駅で切符を買おうとしたときに、突然家の帰り方分からなくなったんです。自分でもビックリしました。そこからなんとか家に帰りまして、恥ずかしながら母親に抱きついて、何をやってるか分からないまま涙流しながらその後引きこもりになっていきます。当時は20歳でした。月日が立ったことと、周りの支えによって無事復活できたんです。
ーーよく復活できましたね。
後藤さん:そうですね。それがきっかけで今心理学の講義もさせていただいてるんですが、今振り返ってみるとそんなこともありました。
お金のトラブルでご飯も満足に食べれない日々が続く
ーーでは社会人なってからはいかがですか?
後藤さん:はい、社会人なってからは、親が大きな借金を抱える事件がありました。父親が家で頭を抱えながら徘徊している状態くらいカオスな状態で、本当に大変でした。
詳しくはお話しできませんが、お金関係のトラブルです。なんとかしようと思って弁護士を雇ったんですが、結局ダメで、壮絶的な体験でしたね。
そしてそれが落ち着いたと思ったら、今度は自分ごとで壁にぶつかりました。お金関係でトラブルを経験したことがきっかけで、お仕事を金融関係にしたんです。無事働き始めたと思ったら、今度は商品が全然売れないんですよ。全く売れない。
売れなさすぎて、友達に「お財布の中にお金がなくて、お腹すいちゃって。。牛乳飲みたいんだけど。。」と牛乳を奢ってもらったりしていました。当時は牛乳を飲めば沢山カルシウムが摂れると思っていました。元気になると思ったんです笑。
ーーだいぶ、追い詰められてたんですね。。
後藤さん:食べるより、長持ちするかどうかで身体に入れるものを考えていました。牛乳は骨が丈夫になると思っていたので笑。
ーー言いたいことはわかります笑
後藤さん:パックのやつを1リットルかなんか、一気飲みした覚えがありますね。
ーー思い出深いというか。。とても印象的なエピソードですね。
後藤さん:牛乳のエピソードからも分かるように、当時は売れなくて、お金が稼げなかったんです。フルコミッションという完全歩合制でしたから、販売できなければお金が入ってこないんです。